藤井竜王・名人の初手は、いつもの▲２六歩であり、続いて永瀬九段は△３四歩と角道を開けた。藤井竜王・名人は、角交換でも良いですよと▲７六歩と、やはり角道を開けた。永瀬九段は角交換はしないぞと△８四歩と飛車先の歩を突いた。15手目、▲３四飛/歩取り......横歩取り、16手目、△３三角という二人のこれまでの将棋では見た事の無い形になった。18手目、△９四歩と永瀬九段が端歩を突いた。余り例のない指し手だ.....A I 評価値が互角の範囲だが、藤井竜王・名人の 54％ vs 46% と序盤から藤井竜王・名人が指し易いという評価である。午前の最後の手になった37手目、▲９四歩に、永瀬九段は昼食明けに△３三桂と先手の２五の飛車に圧力を掛けた。しかし、藤井竜王・名人は 30分ほど考え、続く 39手目、飛車への圧力には屈しないと▲２四飛と指した。この一手に永瀬九段はたじろいだように見えた.....△２三歩と再び先手の飛車を追い払おうとしたが、41手目、▲３四飛と、藤井竜王・名人は乱戦を選択したようである。２時間32分費やして42手目、△１四歩を指した永瀬九段.....何を考えているのか分からない.....一気に藤井竜王・名人の有利な状況になった。
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