新型コロナウイルス危機

世界中にコロナ危機を乗り越える空気が漂い始めたが、まだまだ予断を許さない。
コロナ危機は終わっていない。東京五輪は開催できるのか。
(2021年2月18日)

tetuando

不織布マスクを密着装着すると呼気中ウイルスの 10~30%が通過すると富岳のシュミレーションで算出されている。すると、外気に漏れた 30%のウイルスが屋外に放出されれば、その濃度はかなり・相当に薄められる。そういう調査がないのでエビデンスと認めようとしないだろうが、街の雑踏・スポーツ感染(国技館)・JR品川駅の高輪⇔港南口の通路で感染したという例は報告されていない。屋外であれば密着マスク越しの感染はないだろう。外気に漏れた30%のウイルスが換気が不十分な屋内で密着マスク越しに宿主に吸入されるのは  30%×10~30%=3~9%のウイルス量・濃度に止まる。ところで、マスクなしの会食における長時間(分科会では2時間という)曝露の場合は感染するリスクが高いと説明している。飲食中は無言で密着マスク越しの会話なら、最大9%のウイルス量・濃度の曝露に止まる。そのような場面のシュミレーションは為されていない。マスクなしの長時間の会食のすべてで感染したとしても、密着マスク越しのウイルス量・濃度は 3~9%なので 9%でも発症しないと分科会が認めていることになる。換気の良い屋内であれば、飲食中のウイルス放出を透明版で遮るだけで密着マスクでの会話は楽しめるだろう。リバウンドを起こさないためにも密着マスクが「感染経路対策」の基盤であり、最も効果がある「感染予防策」であると言えるだろう。

ヨーロッパでアストラゼネカ製ワクチンの使用中止が相次いでいる。接種後に血栓ができる副反応が次々と報告されている。オーストリアでは49歳の女性看護師が血液凝固障害(血栓)で死亡したという。このような事例の発生とワクチン接種との因果関係の検証は極めて難しい。欧州医薬品庁(EMA)は、アストラゼネカ製ワクチンを接種した人に血栓が生じた事例は、一般に起こるより多いわけではないようだと指摘している疫学における因果関係のクライテリア(評価)において、時間の先行性(関連のの時間性)は得られている(接種後に血栓ができている)。しかし、血栓ができるという事例は、生活習慣病としての脳梗塞のように、我が国でも年間6万人以上が脳梗塞のため死亡している。平成29年10月の統計で脳血管疾患(脳出血、脳梗塞、およびくも膜下出血)患者数は男性 556千人、女性 558千人の合計 1115千人である。アストラゼネカ製のワクチン接種による脳梗塞の発生の因果関係を検証するためには、生活習慣病としての脳梗塞の発生原因との比較が必要になり、現状の統計学では両者(アストラゼネカワクチンと生活習慣)を区別することはほぼ不可能だ。したがって、EMAのような見解に止まります。そして、決まり文句として「ワクチンがコロナを防ぐ利点は、副反応の危険を上回る」という文言で締めくくることになります。副反応としてのアナフラキシーの発生が女性に偏っているように、ワクチン接種後の血栓が女性に偏って発生するならば、関連の一致性、および関連の特異性(関連の整合性)が得られることになります。しかし、これとて、アストラゼネカとファイザーの違いを持ち出されると評価しきれなくなります。大多数の中のごく少数は、いつもこのようにして見捨てられるのでしょう。

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