森会長発言の続きである。やはり、6日の読売新聞朝刊「編集手帳」で採り上げた。朝刊ゆえ筆者は漢字一字を伏せ「〇」として、「吐いた〇は呑めぬ」と表記した。森氏が発言を撤回したことについて、「一度口から出した言葉は取り消すことができない」というたとえである。「〇」は唾であるが、筆者は朝からその言葉を使うことを躊躇ったのだ。如何にも上品な方である。しかし、昨日採り上げた編集手帳の「綸言汗の如し」は、同じ意味のたとえだが格調高い。なお「綸言」は「天子の言葉」で、森氏は天子でもなんでもないので相応しくないかもしれない。11年前の編集手帳で使われた「綸言」の対象は、当時の鳩山首相の発言である。鳩山氏も天子ではないが、国を代表する総理の言であるから「綸言」と例えたのだろう。

菅総理の言も「綸言」といえる。菅氏も常に撤回などできないことを心しておくべきだ。