政令市・23区 陽性率 半数が非公表…「検査数確認しきれず」
2020/08/28 05:00
希望者全員のPCR検査に否定的 菅官房長官単独インタビュー
東京新聞 TOKYO Web 2020年8月28日 06時00分

PCR検査の実態は藪の中か。いまだに菅官房長官は希望者全員のPCR検査に否定的だ。政令市は半数が陽性率を非公表にしている。検査数が確認しきれないからだ。「検査数が多ければ(少なければ)感染者数が多くなる(少なくなる)」という現状の検査体制で日々公表される都道府県別の感染者数には意味がない。これでは政府のコロナ対策に対する国民の信頼は得られない。国民は本当の感染者数が分からず、いつまで経っても安心できないだろう。

見えない敵コロナと闘うには、まず「見える化」することではないのか。世界の多くの国が日本よりはるかに多いPCR検査を実施している。第一波の感染拡大当初から「日本の感染者数が少ないのはPCR検査数が少ないから」という問題を、政府は検査精度などの様々な理屈をつけて「必要ない」としてきた。これで良いわけがない。