東京の医療、「逼迫してない」は誤り 発言に込めた思い
朝日新聞DIGITAL 聞き手・月舘彩子、荻原千明 2020年8月9日 22時00分

「第1波」に比べ、医療体制が逼迫していない、余裕があると強調する政府と、医療現場の認識には大きな隔たりがある。政府の主張は、第2波が若者を中心に感染拡大したことから、無症状・軽症感染者が多いことをその根拠にしているようだ。

だが、感染者の増加ペースは第1派をはるかに超える勢いだ。安倍首相はつい先日、本音を漏らした。再び緊急事態宣言をすれば経済が持たないというのだ。内閣支持率が下がるのも当然だ。このままでは、コロナ対策も経済対策も行き詰るのが目に見えている。国民はこの安倍政権の無策をしっかり認識している。