新型コロナ感染1日で10万人増 過去最多、新興国で拡大
2020/5/23 5:21 (2020/5/23 6:33更新) 日本経済新聞
新型コロナウイルスの感染拡大ペースが落ちない。米ジョンズ・ホプキンス大によると、1日あたりの新規感染者数は21日に世界で10万6千人と過去最多を更新した。感染拡大の中心地は4月までの欧米先進国から、ブラジルやロシアなど新興国にシフトした。医療体制の不十分な国での一段の感染拡大が懸念される。

5月25日には日本の緊急事態宣言が解除されそうだ。神奈川県では宣言が解除された場合、全業種一斉解除するという。まるで、コロナが終息したかのような県知事の経済優先の対応だ。感染防止対策の営業自粛で経済が回らなくなれば、失業者が溢れ自殺者が増える。感染防止と経済の対策両立は極めて難しい。今秋に第2波がやってくる。これでいいのか。

世界の感染状況に目を向ければ、「1日あたりの新規感染者数は21日に世界で10万6千人と過去最多を更新」している。新規感染者数はじわじわと増えており、感染の中心地が欧米先進国からブラジルやロシアなどの新興国にシフトしたに過ぎない。

この世界の感染状況は少しは収束する時期もあるだろうが、1~2年は続くと予測される。ワクチンが早期に開発されない限り、東京オリンピック中止は現実となりつつある。