岸田総理の所信表明の政策は、予約不要の無料検査の拡大、新しい資本主義、成長と分配の好循環、国民を守り抜く、外交、安全保障など、総じて具体性に欠け、どうやって実現するのかと疑問に思わざるを得ない。「新しい資本主義」とは何なんだ。「成長と分配の好循環」も意味不明で具体性がない。

もともと実現が難しいと思われる政策について、早くも出演したテレビ番組で軌道修正してしまった。これでは国民の信頼は得られないであろう。おまけに、甘利幹事長はいつまでも火種として燻り続けるだろう。

春秋(10月13日)
日本経済新聞 2021年10月13日 0:00 [有料会員限定]
往年のテレビのコント番組のタイトルを借りて、こう嘆きたくなる。「なんでそうなるの?」。岸田文雄首相が自民党総裁選の公約として掲げ「新しい資本主義」やら「成長と分配の好循環」の目玉の策と位置づけた金融所得課税の強化の方針が、はや迷走気味である。

▼お金持ちほど所得総額の割に税の負担率が下がる実態を踏まえ「1億円の壁を打破する」と大見えを切り、党総裁となって2週間足らず。市場が神経をとがらせ、株価の下落が続いたせいか、首相としての初の所信表明演説でも素通りし、出演したテレビ番組で「当面は触ることは考えていない」と軌道修正してしまった。
岸田首相 所信表明演説【全文掲載】
NHK NEWS WEB 2021年10月8日 16時20分 岸田内閣発足
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岸田総理大臣は、臨時国会で、初めてとなる所信表明演説を行いました。
文字数にしておよそ6900字。平成以降、分量は平均的だということです。