難病「シェーグレン症候群」は、私にとって懐かしいといっては変だが、馴染みの病名だ。もう20年も前になる。「膠原病の疑い」ということで通院していたことがある。結局、「シェーグレン症候群」の確定診断には至らなかった。主な症状は、耳下腺炎で耳の下にある耳下腺が突然腫れて痛みを伴うというものであった。そのほかには目の渇きがあった。

この時の耳下腺が腫れるという症状を、医師は「自己免疫性疾患(免疫の異常によって自分自身を攻撃してしまう病気)」と捉えたようである。

同じ症状を繰り返して1~2年通院した。しかし、その症状が改善されたきっかけは、バイクの免許を取得するために自動車学校に通ったことだった。夜間に学校に通うことが多かったので、酒と食事量を控えざるを得なかった。それが良かったのか。中型と大型の二輪免許を取得するのに3か月かかり、その間に8㎏程減量できたのだ。酒の飲みすぎで上がっていたγGTPも下がり、脂肪肝も治った。

その3年後ぐらいに、左下第5臼歯の位置にあった乳歯を歯医者で抜いた。第5臼歯が生えてこなかった臼歯欠損であったのである。その頃には、耳下腺が腫れるという症状は、完全になくなっていた。

耳下腺炎の原因は歯周病菌が唾液腺に侵入して炎症が起こったのではないかと、その時思った。抜いた乳歯は、50年も使っていて歯槽膿漏の状態であった。歯周病菌は最近、認知症の原因や大腸がんとの関係も指摘されている。

今、左下第5臼歯の位置にはインプラントが入っている。インプラントを入れる前には歯磨きの仕方を数か月病院で特訓された。そのインプラントは、もう12年目になる。当然、耳下腺炎も起こらないし、ほかの病気もほとんどない。

当時「シェーグレンの疑い」と診断した医師は「やぶ」だったのか。いまでも「医師」を信頼することはない。

菊池桃子 離婚前から難病「シェーグレン症候群」を患っていた
AERAdot. 2012/03/02 10:58
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