国民の多くは、「五輪が『感染リスク』以外の何物でもない。中止ができないなら、せめて『無観客』で開催して欲しい」と考えている。

だが、菅総理は「ワクチン接種が進めば、感染者が多少増えても重症者はそれほど増えない。重症者が増えなければ緊急事態宣言を発出することもなく、『有観客』のまま五輪を無事閉会できる」と考えて、あくまでも五輪強行突破を目論んでいる。

ここには、数は多いが非力な国民と絶大な権力を有する菅総理との大きな対立がある。だが、国民は、その暴君のごとき権力にねじ伏せられ為す術がない。この国は本当に民主主義国家であろうか。

五輪まで1カ月 国民の強い不安直視せよ
Microsoft News | 西日本新聞 2021/06/22 07:04
新型コロナ禍での開催の是非は議論せず、観客の有無や規模に論点がすり替えられた観があるのは極めて残念だ。

ここに至ってなお、五輪を巡る大会運営者と国民の温度差は大きい。それは世論調査の結果に端的に表れている。

共同通信社の調査によると、五輪開催による感染再拡大に9割近い人が不安を感じている。つまり国民の多くは五輪を「感染リスク」と捉えているのだ。