英国、フランス、インド及び日本のワクチン接種率と感染者数のチャートを示し、以下にその関係ついて検証を試みる。

新規感染者数/日/100万人(7日移動平均)

1回接種者(2回接種者を含む)の割合

・・・ワクチン接種率と感染者減少との関係(2)からの続き

 続いてインドについて述べる。

インドの第1波は2021年2月中旬に底を打ち、その後漸増していた第2波の感染者数は4月初旬には急増に転じ、5月8日にピークを打っている。そのピークから増加と正反対の角度で急減している。このインドのチャートは、フランスなどと異なり、ピークも尖っていない綺麗な正規分布曲線を描ている。それは世界全体のチャートにも言えることで、人口の多さが曲線を滑らかにしていると思われる。

第2波のピーク時、2021年5月8日のワクチン接種率は9.66%である。当然、この接種率では減少に寄与していないと言える。「自然の摂理」では、急増は必ずピークを打ち急減するということである。生物にはもともと増殖余地に限界があり、限界に達すればピークを打つことになる。そのトリガーには、コロナ対策などの人為的要素も関わっている。

ワクチン接種率と感染者減少との関係(4)へ続く