政府のコロナ対策は間違っている。第1の間違いは未知の敵に法律を改正して戦おうとしたことだ。掘る率改正とは、特措法の「まん延防止等重点措置」なる姑息な戦法をつくったことである。結果、まん延防止措置が功を奏さず、東京や沖縄では「緊急事態宣言」を発出することになった。だが、宣言でも効果が出るか疑問だ。敵はさらに強敵のN501Yに変身しているからだ。

コロナのような強敵と戦うのに法律を改正して立ち向かった国が他にどこがあるのか。世界の多くの国がロックダウンや営業禁止などの厳しい対策を行って戦っている。それでも感染拡大が続いた国も多かったし、ワクチン接種が進まない国は現在も拡大が続いている。

日本は、パンデミック当初から世界で最も緩い対策をとってきた。その緩い対策では効果が出ないのは当然だ。

一向に見えない収束気配、募る焦り…9都道府県の月内解除に暗雲
読売新聞オンライン 2021/05/21 06:57
 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が沖縄県に発令されれば、宣言は10都道府県に広がることになる。感染力が強いとされる変異ウイルスが全国各地に飛び火しているうえ、宣言発令中の地域の感染は下げ止まったままだ。一向に収束する気配が見えず、政府は焦りの色を深めている。