新型コロナウイルス危機

世界中にコロナ危機を乗り越える空気が漂い始めたが、まだまだ予断を許さない。
コロナ危機は終わっていない。東京五輪は開催できるのか。
(2021年2月18日)

コロナ感染最新情報

世界の累積感染者数(Our World in Data)

世界の累積死者数(Our World in Data)

新型コロナウイルス感染速報(Su Wei - Developer)

チャートで見るコロナワクチン世界の接種状況は(日本経済新聞)

英国、フランス、インド、日本の新規感染者数(7日移動平均)(Our World in Data)

英国、フランス、インド、日本の最新ワクチン接種者の割合(Our World in Data)

英国、フランス、インド、日本のワクチン接種完了者の総数(Our World in Data)

東京五輪「開催」36%・「中止」28%…読売世論調査
読売新聞オンライン 2021/02/08 01:27

なぜ、世界の感染状況をみないのか。下のCHARTを見よ! 一向に減少する兆候さえないのだ。これでどうして東京五輪が開催できるというのか。延期が決定された2020年3月30日の世界の感染者数は約80万人。11月7日に5千万人を突破してから僅か3ヶ月で5千万人増、1億人を超えている。

東京五輪参加予定選手数は、全339種目、約1万1000人。これだけの人数が世界からやってきて、東京を中心に短期間に移動し、生活し、競技をする。開催できると考えている人たちは、この状況を想像したことがないのだろう。

今年開催できるならば、昨年延期した理由が成り立たない。昨夏の感染状況より現在の方が明らかに悪化しているのだ。さらに今夏の方が昨夏より改善していると誰がいえるのか。

首相とIOC会長、「五輪は必ず開催」で一致…衆院予算委で明らかに
読売新聞オンライン 2021/02/05 20:44

首相とIOC会長は、世界の感染状況に目を瞑っているのだろう。

世界のワクチン接種を開始した国はまだ20か国、接種回数は1億回余りだ。だが、東京五輪参加予定の国・地域は206だ。

東京のコロナ感染者急減、「積極的疫学調査」縮小したから? 専門家は「無関係」
保健所の業務逼迫ひっぱくを受け、都が追跡調査の対象を、リスクの高い人や集団感染の恐れがあるケースに重点化するよう通知したのは、1月22日。連日1200人以上だった都内の新規感染者数は直後から1000人を割り込み、2月1日には2カ月ぶりに400人を下回るなど減少傾向が続いている。

追跡調査を縮小したため、これまで追えていた軽症者や無症状者を見逃しているのでは―。疑問は主にこうした見方に基づいている。

 「データを見る限りそれはない」。都のモニタリング会議メンバーを務める国立国際医療研究センターの大曲貴夫のりお医師は否定する。

 根拠の1つは、感染経路不明者の割合だ。追跡調査で見つかる感染者は感染経路が特定できる。その調査を縮小すれば、全体の感染者に占める不明者の割合は上がるはず。しかし都の感染者状況を分析すると、縮小通知の前後で不明者の割合は62・9%から51・3%とむしろ減少している(5日現在)。

 もう一点は、無症状者の数だ。追跡調査によって確認した感染者は、自覚症状のない人が多い。調査縮小の影響が出ているなら、無症状の割合は下がる。だが感染者に占める無症状者の割合を通知前後で比べると、18・9%から23・5%(同)に上昇している。

相変わらず首都圏各駅の人出はむしろ増加している。果たして減少傾向はこのまま継続するのか?

森会長発言の続きである。やはり、6日の読売新聞朝刊「編集手帳」で採り上げた。朝刊ゆえ筆者は漢字一字を伏せ「〇」として、「吐いた〇は呑めぬ」と表記した。森氏が発言を撤回したことについて、「一度口から出した言葉は取り消すことができない」というたとえである。「〇」は唾であるが、筆者は朝からその言葉を使うことを躊躇ったのだ。如何にも上品な方である。しかし、昨日採り上げた編集手帳の「綸言汗の如し」は、同じ意味のたとえだが格調高い。なお「綸言」は「天子の言葉」で、森氏は天子でもなんでもないので相応しくないかもしれない。11年前の編集手帳で使われた「綸言」の対象は、当時の鳩山首相の発言である。鳩山氏も天子ではないが、国を代表する総理の言であるから「綸言」と例えたのだろう。

菅総理の言も「綸言」といえる。菅氏も常に撤回などできないことを心しておくべきだ。

五輪への大きな逆風、森会長発言に国内外から批判…女性アスリートは「残念」「怒りもあります」
読売新聞オンライン 2021/02/05 06:45

宇宙人と揶揄された鳩山由紀夫氏は首相時代に、沖縄の米軍普天間基地の移設問題で「最低でも県外」と主張していた。その主張を批判した当時の編集手帳の記事に「綸言汗の如し」という中国歴史上の格言があった。編集手帳から学んだ言葉の一つである。

2月11日は建国記念の日であるが、鳩山氏の誕生日でもある。名の由紀夫は紀元節に由来する男の意味で名付けられたそうだ。

森会長は、失言を撤回して済ませたつもりである。本人は謝罪もしたつもりであるが、謝罪になっていなかった。そもそも一度発した言葉は元に戻すことはできない。「綸言汗の如し」である。

森喜朗会長の〝蔑視発言〟に元五輪女子選手が怒りの反論「スポーツ界にも定年設けるべき」
東スポ Web 2021年02月04日 (木)

森喜朗氏はどうして総理になったんだろうか。

2000年4月5日、3日前に脳梗塞で倒れ緊急入院した小渕恵三首相の後を継ぐ形で内閣総理大臣に就任した。清和会議員の総理総裁就任は福田赳夫以来22年ぶりであった。このときの連立与党は自民党、公明党、保守党であり、メディア等では「自公保」と略称した。

森の首相就任は、当時の自民党有力議員5人(森喜朗本人、青木幹雄、村上正邦、野中広務、亀井静香)が密室で談合して決めたのではないかと疑惑を持たれ、西側諸国の報道でも旧ソ連のクレムリン並みの密室人事と揶揄された。これらの論評に対して、森自身は「マスコミが密室と言いたがるだけ」と反論した。

Wikipediaより

私には、小渕恵三首相の死去を契機にどさくさ紛れになった首相という認識しかない。なぜ首相経験者が五輪の重要な役職についているのか。日本の政治構造の腐敗が垣間見える。

もっとも、東京五輪の開催はほぼ不可能と考えるならば、組織委員会そのものを消滅させるのが帰結だ。

昨年12月31日の東京都の新規感染者数1337人は、都民だけでなく全国民に衝撃を与えた。12月中旬にはすでに多くの国民がコロナに対する警戒感を強め、そろそろ緊急事態宣言が発出されるのではないかと予想していた。それまでは、感染者数は漸増していたものの明らかな急増ではなかったことから、国民の警戒感が強まっていたもののクリスマスから年末までの人出はさほど減らなかった。

その結果が年始の急増につながった。

国民の意識として自らが発出する「緊急事態宣言」は、年末には確実に出ていたのだ。

国民の危機感に遅れて出されたのが、7日の菅総理の緊急事態宣言だ。国民の認識よりも遅い後手後手の政策だ。

上記経過や感染から陽性確認まで10~14日程かかることを考慮すれば、東京都の新規感染者数が7日の2447人をピークに年始に急増したこと、そこから新規感染者数が漸減又は急減を辿ったことも納得がいく。

要は、今の減少傾向は宣言の効果がすべてではないということだ。宣言よりも国民の意識の方が減少に寄与したのだ。宣言が出されていない地域も減少していることがそれを裏付けている。

また、飲食店に対する時短要請もそれほど奏功していない。

あわて者の女房が道で伊勢屋のお内儀(かみ)さんに出会い、「旦那様は、おかわりなく・・・」 と言いかけて、伊勢屋の主人が3ヶ月前に死んだことに気づき、 お亡くなりになったまんまでござんすか?」。江戸の小咄(こばなし)にある。 ◆失言は誰にでもある。 普通はこの女房のように口走った瞬間、「まずい!」と悟るものである。 一夜明けてようやく悟るのは、よほど言葉に鈍感な人だろう ◆鳩山首相はきのう、“小沢資金”疑惑の石川知裕容疑者(民主党衆院議員) について「起訴されないことを望む」と語った前夜の発言を、不適切と認め、撤回した ◆検察のトップ、検事総長の任免権は内閣にある。内閣の長たる首相の<不起訴祈願> は、捜査への介入とみなされても仕が方ない。口走った直後に取り消しても遅すぎるほどの 重大な失言である。検察当局を批判する小沢一郎幹事長に告げた「闘ってください」。 普天間問題でオバマ米大統領に告げた「トラスト・ミー」(私を信じて)。 ため息も3度目になる ◆小咄に出てくるあわて者の女房が、にわかに見識のある常識人に思えてくるから、 困った政権である。
2010.1.23 読売新聞「編集手帳」より

もう11年も前の読売新聞のコラム「編集手帳」である。短い文章の中にユーモアを交え、主張すべき内容を盛り込んでいる。新聞各紙のコラム欄にはいつも感心させられる。

そもそもコラムに記載される文章は、その著者に文章力だけでなく、古今東西にわたる幅広い知識、教養そしてその時の情報を得るためのアンテナなどの能力が必要とされる。コラム欄は、毎日異なる題材を考えなければならないという著者にとってかなり過酷な仕事で、新聞社の中でも選ばれた人しか携われない。

緊急事態宣言、10都府県で延長 時短はステージ2まで
首相「1カ月で解除」
日本経済新聞 2021年2月3日 0:30 (2021年2月3日 6:54更新)

菅総理の写真は、珍しく勝ち誇ったような「笑顔」だ。新規感染者数の減少で、よほど政策に自信を持ったのだろう。だが東京都では、緊急事態宣言発出の1月7日の2447人がピークで、そこから減少に転じていることからすれば、宣言の効果により減少したのではないことは明らかだ。

年末年始に新規感染者数が急増したのは、クリスマス前後から年末にかけて感染した者が判明したに過ぎない。12月の中旬には都民を初め国民の多くが、緊急事態宣言を発出すべきと考えていたし、みずから気持ちの中では「緊急事態宣言」を発出し警戒していたのだ。その結果が宣言時のピークとなったようだ。政府の後手後手の政策で、感染のピーク時に偶々宣言を発出しただけのことだ。菅総理は減少が宣言の効果でないことを認識しなければならない。

また、飲食店の時短要請の効果も疑問だ。現在の感染経路別では、かつての夜の街が主だった頃と様変わりし、家庭内感染と高齢者施設が主なのだ。政府はこの現象と時短要請との関係を分析・検証していない。優秀な国の役人ならばこの程度の分析力は十分あるのだが、政策に科学がない、役人をうまく使えない大臣や菅総理だからの結果だ。

・・・駿河湾で発見され、ヨコヅナイワシと命名された新種の深海魚である。生息する深さの海中では、小指の先ほどの面積に数百キロの水圧がかかるという◆体長1メートル超の体全体で受け止めてきた力の大きさを想像するのは難しい。暗く冷たい深海での暮らし――思えばコロナ禍の巣ごもり生活が、それに似ている◆感染拡大で再発令中の緊急事態宣言が延長される見通しとなった。宣言下にある地域の多くで、医療体制は依然厳しい。我慢の日々が、今しばらく続くことになる。深海の横綱は厳しい環境に適応し、人知れず生きてきた。辛抱強さを見習いたいところだが、気がふさぐときもあるだろう◆同じく海に暮らす生き物を詠んだ句がある。<憂きことを海月に語る海鼠かな>(黒柳召波)。・・・
2021/02/02 05:00 読売新聞 編集手帳より

毎日名文を書かれている編集手帳の著者とその文章について批判するつもりがないことを、まず申し上げておきます。

このサイトの管理人は物理学について知識が乏しいゆえ正確なことは言えないのですが、「小指の先ほどの面積に数百キロの水圧がかかる」について少々述べさせていただきます。

1気圧は、約1㎏/1㎠です。水深10mでは1気圧になり、物体の周りの全方向から約1㎏/1㎠の圧力がかかります。100mで10㎏、500mで50㎏になります。ヨコヅナイワシは水深2000メートルを超える深海に棲息しているようですので、水圧は200㎏を超えます。しかし著者殿は、すべての方向からほぼ同じ水圧がかかっているということ、実際は下方からの水圧が上方からのものより少し大きいことを理解してないようです。すべての物体は水中で、その物体が押しのけた水の体積分の重量に相当する浮力が生じます。

したがって、ヨコヅナイワシは数百キロの水圧でも重さを感じることはないのです。ヨコヅナイワシが水圧に潰されずに、沈むことも、浮くこともなくその深さで棲息できるのは、魚体の表面の鱗などが水圧に耐えられるように頑丈にできていることと、その魚体の比重が水とほぼ同じであることによるものです。

著者殿の言わんとするところとは関係ない野暮な講釈でした。

タイトル「憂きことを海月に語る海鼠かな」の作者黒柳召波は、別号を春泥舎という江戸中期の俳人で与謝蕪村の高弟。「海底に棲むナマコが浮遊するクラゲに話しかける」という誰も見たことがない光景を描写した想像力豊かな俳句です。しかも、語るのは「憂きこと」として擬人化しています。当時の「憂きこと」とは何だったんでしょうか。編集手帳の著者殿は、それを「コロナ禍を耐える生活」としたのでしょうか。「だれかに愚痴でも言って、気を紛らわす。そんな時間があってもいい。」と締めくくっています。管理人は長年、編集手帳のファンでもあります。2017年に竹内政明氏から引き継いだ著者殿は何方でしょうか。

大量の「アベノマスク」どうなった? 市役所に贈られ一時は山積み 記者が調査
Microsoft News | 京都新聞社 2021/01/31 12:00

アベノマスクに260億円もの大金が使われたのかと思うと腹が立つ。この税金を別なコロナ対策に使っていれば救われる命があったかもしれない。

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